思いもかけないことでした。


今回もまた弓を購入することになろうとは...


自分でも呆れるばかりです。


でもこれで最後、これで最後と、、何度思ってのことでしょう。


楽器はどれもひとつとして同じものはありません。
どれも それぞれの長所、短所、があります。

その時その時で

自分の必要としている個性にも
違いが出てきます。

今回は
現代に幻といわれている
スイス人の作家さん B氏の弓を

著名なバロック・ヴァイオリニストであり指揮者である M氏から
直接 ゆずっていただくことになりました。

もちろん、、予期せぬことで、、

まあ、とにかく自分でも驚く速さで行動してのご縁となりました。

ほぼ衝撃を受けるほどの
強烈な個性をもつ 強い強い弓です。

Grandsonでお会いした N氏所有の 
ご自慢の B氏製作の弓を(偶然)2本拝見し

まずその有様に衝撃を受けました。

そこで

「M氏がちょうどその弓を 手放すらしいから 急いで連絡をしてみたら」
と 強くすすめられたのでした。

それが金曜日のこと、

土曜日にはM氏に、
「どこかで試奏することができるかどうか」
「その可能性があるやなしや」をお伺いて、

週明け月曜日にはザルツブルク行きの電車に飛び乗っていました。


片道5時間30分の長旅の、
滞在時間は5時間、日帰りです!

なぜならば、
翌日には、チューリッヒから西へ1時間ほどのところにある
バーゼルで朝の9時からリハーサルなのでしたから...


大変有名な方が、
ここ15年ほどのステージや録音全てに、
メインの弓として使っていらしたもので、、
私が果たしてお名前を出してよろしいのかどうか、、
いまのところ、伏せておこうかと思います。

そんなに長年大事に使っていらした弓ならば
どうしてそれを手放すのか?
不思議ではありますが、

ご本人曰く、

現在は指揮活動が中心、
もう楽器は 年に数回しか演奏会で お弾きになられないとのことでした。

弓は(私ももっているRalph Ashmead の弓を)
バロック・ヴァイオリンの弓を1本と、
バロック・ビオラの弓を1本だけ残している、
と、その弓も見せて、そして弾かせてくださいました。


ともかく、全ての音は
弦に触れた その瞬間に
非常に明晰に豊かに空間に放たれる...と そんな印象です。


当然、繊細なメッサディヴォーチェにとっては
弱点にもなりうる 個性です。

諸刃の剣とはこのことかと
思いますが

その厳しい個性をしても
それでも
これを購入しない、、という選択は
私にはできませんでした。

はあ....

いつまでも
楽器と弓の旅は続くのでした;;


言い訳はたくさんあります笑

楽器の状況に合わせて、
その時々に自身の持っているテクニックに合わせて、

様々なキャラクターの弓が
欲しいし、必要になる、、、

強いて言うならば
そんな感じでしょうか...///

それぞれに、その時その時に
これが最高、今度こそ最高、ああ幸せ!!!

と思いながら使ってきました。


楽器も弓も 演奏家にとっての相棒

その相性によって

自身から引き出される個性も

共同作業で作り上げられる音楽も

違ってくるのですから


探求の尽きるなんていうことが
起こりうるはずもないのでした...

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