ベートーヴェンのソナタ「春」の
リハーサルに出かけてきました


ベートーヴェンの生きた時代に使われていた
素晴らしいオリジナル フォルテ・ピアノが香川県に運ばれ

そこで開かれる古楽音楽祭
「せとうち国際古楽祭」
開催の方向で御関係者様みなさまが奔走していらっしゃいます


いろいろな思いが錯綜しますが


希望を持って
演奏に臨みたいと思います
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と書いたまま、下書きのホルダーに入っていました


リハーサルの数日後に、中止が決定しました


残念ですが、状況をみると致し方ない、最善の決断がなされたように思います


ご主催の皆様はさぞ大変なことですし、お気を落としていらっしゃることかと拝察申し上げます

またきっといつか
皆さんとご一緒できて
そして多くの方に演奏をお届けできますよう
心より願っています

なんと言っても今回私は
素晴らしいピアニスト、平井千絵さんと
初めて共演させていただくはずでした

1度だけのリハーサルにとどまりましたが
それでもとても思い出深い時間が
胸のなかにのこっています



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このコピー譜は、ウィーン留学時代にサモヒル先生の指遣いや弓使いが
きっちりと書き込まれている先生の秘蔵楽譜のコピー。書込みはいつでも青鉛筆。なぜならば、
薄暗いオペラ座のオーケストラピットでの灯でも見易いから。
今や忘れられた...これもひとつのウィーンの伝統です。