これはもう事件というレベル!
マルコ・ミノッツィの新作ヴァイオリンが凄すぎです
日本でこれから、独占販売元となられた
廣居弦楽器の廣居氏のもとに
つい先日のことイタリアから届いたーーーー!!!
とのことで
すぐさま拝見することになりました
廣居さんは、楽器の調整の魔術師
いつもほんとうに頼りにしているゴッドハンドの持ち主なんです
駒の調整などは
素人が測って、目で見て、、判るレベルはとうに超えて
ごく微調整をしてくださるのですが
その前と後とでは、、、
目をみはるほどに鮮やかに、楽器に息吹を与えてくださるのです
楽器のポテンシャルを、最高の状態に引き出すプロ、
どこにでもいてくれるものではないです
いつもほんとうに感謝しています
→ 廣居弦楽器 ホームページ
さて、このたびの楽器....
見た目もさることながらその音色と言ったら...
天使の声が 降りそそぐかのような!?!
いや四方八方に渦巻ながら広がるような!?!
信じられないほど 甘く明るく気品にあふれた素晴らしい音色と
どこまでも柔和な滑らかな弾き心地です
あ...私の拙い言葉では到底表しきれません...
廣居さんも嬉しそうです!!
…..このヴァイオリン、、、
もうこれは素晴らしくて素晴らしくて
泣けます
ミノッツィ氏はこれまでに
エンリコ・オノフリや、アレッサンドロ・タンピエリの依頼で
バロック・ヴァイオリンも製作、
そんな彼らに紹介され、
私も!と製作してもらい、完成を待って
ついに手にしたのが5年前のこと
それまで使っていたクロッツや
イタリアのオリジナルネック付きのオールドヴァイオリンから持ち替え、
以降私のメイン楽器はすっかりミノッツィです
手にして、その翌年だったでしょうか...!?!
こんどはミノッツィさんが日本を訪れたときに
大学時代の恩師 浦川宜也先生が、我が家に楽器を見にいらしたときの
懐かしい写真です (左から 廣居さん、ミノッツィさん、浦川先生)
懐かしい〜
先生!!!大の楽器コレクターでいらっしゃいます
そしてこれは... わたしはむちゃくちゃ目をつぶっていますけれど
懐かしの写真。。。イタリアのタンピエリさんのご実家で
兄弟楽器を持ち寄り、弾いてみたときの一枚です
どちらが私のか、判りますか?
そのタンピエリ氏、もちろんわたしよりさらに長く愛用していらして
それまでの名器の誉高いガリアーノからきっぱりと持ち替え
今は輝かしいステージの数々、レコーディングの数々で使用
つい先日もバイロイトの音楽祭で使っていましたね!
彼は今やアカデミア・ビザンティナのコンマスがメインの活動ですが
名歌手フィリップ・ジャルスキーと一緒に、
アンサンブル・アルタセルセのコンマスとして
ワールドツアーに廻る時期も長くありました
オノフリとは幼なじみ、
イマジナリウム・アンサンブルではソロセカンド・ヴァイオリンとしても
長く共演していました
そうそう!それから、そうでした!
少し近くなって昨年...
日本でオノフリさんと共演したときは
私とオノフリさん二人とも ミノッツィさんの楽器で演奏したのでした!!
(オノフリさんは、ご自身のオリジナルオールドヴァイオリンも大事にしていらっしゃいますが、何と言ってもマルコの楽器が弾きやすいのと、コンディションが安定していることからも、この楽器を好んでいらっしゃるところがおありです)
さすが、兄弟楽器!!!
実はこの時...ひどいひどい風邪からようやく治ったばかり...の
本当の病み上がりでの公演でした;_; > < ああもうあんなひどい風邪は...
いえいえ今はぜったいにひけません〜〜〜〜
さてこの度 コロナ禍にもめげずに日本へとやってきた楽器は
モダンセッティングのいわゆる「ヴァイオリン」です
私もこれまでにストラディヴァリや、ガルネリなどの名器も…
機会を与えていただき弾いてきたけれど、、、
そしてミノッツィが師と仰ぐポッジの音色や感触も知っているけれど、、
これは、、ほんとうにすごいことが起こった!!!という印象です
この素晴らしさに口を閉ざすことなど
到底許されない!!!そんな気持ちです
このヴァイオリン、誰かにきっと
大きな大きな幸せを運びますね!!!!!
ワクワクしてきます✨✨✨
私の楽器が手前、新作が後ろ側です
綺麗です〜〜〜
ラヴェンナの工房にて撮影
私はこの工房に、古い楽器のメンテナンスのため
いったい何度通ったでしょう...
それも日本から。。。
そのことも今では懐かしいです
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