The New Setsuko's Diary

Baroqie Violinist Setsuko Sugita ヴァイオリン奏者 杉田せつ子/ 日々のふとした瞬間を、お話するように書き留めていけたらと思います。 古いブログはこちら→http://setsukodiary.cocolog-nifty.com/blog/

カテゴリ: 音楽

毛替えをしていただきました

弓の毛...

どんな毛を
どのように張るのかで


驚くほど
弓の持ち味が変わります


金属を巻いていない
生のガット弦は表面がザラザラです


馬のしっぽ...の弓の毛も
みなさんご存知のとおり
キューティクルは表面はザラザラ

この組み合わせで

そこに松ヤニの粒子が乗って

音を奏でることができます

松ヤニは
最後の砦

これも
どのような松ヤニをつけるのかで
驚くほど
表情に違いが出ます

全てが重なり合っての
チームワーク


私と楽器

楽器と弦

弓と毛

そして最後の砦が
松ヤニ


この全ての要素を結集させて


自分の出したい音色に近づくための
努力をして行きます





今日はこうしておきます。。。


保護



FullSizeRender

私の場合通常、
タコができてそれをヤスリで適宜削ります。

ところが
日々の回復力の低下のせいか
土台のお肉!?まで
弦の形に合わせて陥没気味になることがあります。。。

タコを多く残すと
それがまたお肉を押し付けて
痛みが出る、と以前お医者様に聞いたので、タコは削るわけですが

そうするとお肉の部分が
どーーーんと低く

指が短くなっちゃうじゃないかー


というふうなことに
なります


あーーーーー 😭


そんな状態になっていると
まあけっこうな
痛みが!

まずまずの痛みは慣れていますし
何て事はないのですが

肉が陥没すると
そういう次元ではない
痛さが出がてきますので
ちょっとやっかいなのです

早めのお手入れで
乗り切れますように



細かな調整に入っています


気持ちが良いです


新しいクラシカル・ボウは
私の楽器との相性も良く
今までにない
新たな音色を楽器から引き出してくれるようです


柔らかな
太くて暗めの音色

良い感じです


楽器本体の音色は
エンリコも今回 自分のマルコの楽器と自ら弾き比べてみて
「女性らしい優美な音がする!」って言ってくれましたが

確かに私のマルコの楽器は
明るく澄んで

時どき可憐な要素すらある
女性的な音色なので
(マルコがそうイメージして作ってくれたそうなので
その通りのものが出来上がったということですね)

この新しい弓との組み合わせで

ぐっと大人びた女性

もしくは時折 男性的な印象も引き出される


そんな感じがするのです


ただ
とても柔らかい弓で


とても強い個性のある弓でもあります

私は硬い弓を好まないので
それはもちろん 
私にとっては
良い個性です


毛の長さをこれから少し短く調整して

少し張りを強めて
様子を見て行きます


IMG_5060
チューリッヒでミミさんの作ってくれたパスタ!
なんと、あちらにしかない香草をつかったシンプルパスタなのですが
絶品以上の絶品! 四月にしか出回らない お野菜だそうです。
えーーーっと...名前...メモを探し出しておきます
葉っぱと松の実を細かく細かく刻んで、オリーブオイルに浸したペーストを
ゆでたてのパスタに乗せて、お好みでパルミッジャーノと一緒に
頂きます。

IMG_5029
山歩きをしたときに、ありました。この葉っぱだそうです!!
なんだかニンニクの匂いがずーーーっとしているなあーって思っていたら、
この葉っぱの匂いだったそうで、そうなのです、まるでにんにくの香りと
そっくりの葉っぱなのです。
それなのに、お口のエチケットの心配もないそうです!
よく知られるジェノベーゼはバジルとニンニクを使いますが、このスイスのジェノベーゼ!?!驚きの美味しさでした!






さてさて


まだ時差ボケがあって

困った時間に
とても眠くなってしまったりするけれど...


ともかくも
東京での生活がまた始まりました


今年はこれからまだ2度、もしかすると3度渡欧して演奏させていただきます。

とくに9月のクロアチアのフェスティバルでの演奏は
責任重大

心して臨まなくてはいけません


実はプログラムの決定までに
またあれから
二転三転とあったのですが

ようやく決まったことですし
その準備ももちろん気になっています

しかし
目下の第一の課題とえば
来月にレコーディングが予定されている
ラザール氏の二重奏の練習


録音する8曲の内、2曲をのぞいて
新曲の2曲は1度、去年からの4曲は3度ほど
これまでにも演奏会で弾かせていただいていますが


録音はまた別の世界があるものですよね


たくさんの事柄でさらなる準備が必要と感じています


わたくしが
何も偉そうなことを申すつもりはありません


でも

ライブでの演奏と
マイクをつかって録ってもらうときの演奏

少しずつ違うように思います


簡単なところで言えば....


わずか弓の毛一本をさらに寝かせて
指盤の上で微かに弾いた極小の音だとして


マイクを通せば
立派なまあ普通のピアニッシモ、、、!?!
ぐらいに聴こえます



かすれるほど小さな音って
時にはとても音楽にとても必要な効果を生むわけで



マイクを通じてでも
それをどうしても実現させたいなあ、、とか


まあそういういうようなことです


って、そんな部分わずか 一箇所か二箇所かぐらいのものなのですけれども


まあそのような類の事柄が
たくさんあるわけです


まあ神業といわれるものは
やはり 細部に使われるもので

細部にしか
その熟達した技は必要とされないかもしれないし

その細部でこそ
妙技というものが光るわけで...


あ、私のことで申しているのではありませんよ 


努めてまいります






CDはずっと残るものですし
それも世界初録音になるわけですし...

責任も感じます


お聴きいただく方々に
その作品が
さまざまにファンタジーを纏いながら
より良いイメージで伝わりますようにと

そう願って準備を進めます



ピッチは415での録音になりそうです


弦は、なんとD線もナチュラル・ガットでいこう
ということで
ほぼ決心しています

スイスのお家にいるレオくん 16才 
IMG_4810


あのぅ、、レオくん。。ち、近いんですけれど。。。
FullSizeRender


はいそのぐらいのところに いらしてください
FullSizeRender

会いたいなあ 












今回の サン・レオの山での数日間

エンリコの自宅でのリハーサル期間中


演奏者みんなで共に食卓を囲みました

IMG_3675

時にエンリコが自ら

そして時には

ヴァイオリンのパオロも腕をふるい

モニカの作ってきてくれたケーキをみんなでほおばり

街のレストランからのケータリングもあり

山向こうのレストランでエンリコからのご馳走の日もあり


ドイツに出発の前の晩は
おなじみ地元の料理屋さんで。

ほんとうに楽しかった...



IMG_3779



IMG_3787
山向こうのレストラン



IMG_3848
イースターの伝統のお菓子



IMG_3948

馴染みのレストランで。ひよこ豆のパスタ!絶品

IMG_3951
店主のおじさん 
お店の一階入り口でさようならのご挨拶 ワンちゃんかわいい!


手前はリュートのシモーネの足!長い〜〜〜細い〜〜〜〜

欧州の習慣としていつも感じるのが
白いテーブルクロス。

かなりカジュアルなレストランでもない限り

必ず厚みのある
白い木綿の上質なテーブルクロスが掛けられているように思います。


エンリコの自宅でもこれまでも
テーブルクロスのない食卓は一度も経験がありません。

庭で食事をする際にも
必ず布を敷きます。

シミがついたり、お洗濯や、アイロン掛けも、、
大変でしょうに(実際奥さんのクリスティーナのお役目!)
いつだってクロスを使います。

習慣が違うとはいえ

日本ではレベルの高いレストランなのにも関わらず
クロスがかかっていないこともままあります。

もちろん和食の場合は別ですよね!
皆様ご存知のとおりで

たとえば高級なお寿司屋さんでも
白木のカウンター


和式はそれが美しいのですものね

そうではなくて
フレンチやイタリアンなどの
洋食の場合

布が掛かっていないと
あら?何か物足りないような...って
感じてしまう私がいます


かくいう私も
自宅では
ランチョンマットを使うかトレーのような折敷を使うか

クロスはほとんど掛けません


こんどちょっと
習慣を変えてみようかしら
などと
思うのでした




今回のリハーサルでは
ZKO、チューリッヒカンマーオーケストラの練習場に
おじゃましました。

IMG_4748

その場で
作曲者であるラザールさんに
聴いていただきながら

さまざまなニュアンスについて
確認や、ご相談ができたというわけです。

IMG_4749

それが、、想像を越えて素晴らしい練習場だったので
ぜひとも書き留めておきたいと思いました。

何が素晴らしいかと申しまして

建物も広さもしつらえも
シンプル・モダンで素敵ですが

何と言ってもその響きです



IMG_4745
ロビーにはお約束!?!の卓球台も アリました 天井の照明がステキ



驚きました


ここで練習できるなんて

なんとすばらしい
魅惑の部屋!!

チューリッヒ カンマー オケの皆さんは
ほんとうに素晴らしい環境で練習なさっているのですね!!!


部屋の響きも楽器と一緒で

ただただ「美しく鳴る」

そんな楽器やホールは(それでも充分嬉しい...)
たくさんあるけれど

「紛いのない真の音色」を損なうことなく

さらに倍音のすべてが四方八方に拡散してゆくのを明瞭に

早期に混じり過ぎず 濁らず

かといって痩せさせず

そんなふうに響く部屋って


これまでに

あまり経験したことがありません。

IMG_4922

床材は何の木でしょう

やはりとても硬い木材でした。


IMG_4754


作曲者 ラザールさんとチェンバロの北谷直樹さんと共に記念写真

こんな機会を与えてくださる
スイス在住のチェンバロ奏者 北谷氏に
心より感謝申し上げております


IMG_4920 (1)

建物入り口にはベネツィアの定番色付きガラスのシャンデリアが豪華




28th April 2018

That was a world Premiere in the Opernhaus Zürich,
“Faust - Das Ballet” Music by Milko Lazar.




チューリッヒのオペラ座でミルコ・ラザール氏作曲、
バレエ「ファウスト」の初演

IMG_4760

Milko Lazar氏の音楽は壮大なスケールで
時空を超えて広がっていきます

そして

そこに相対する

Edward Clug氏のバレエの振り付けが
また本当に素晴らしいと感じました




あれほどまで、繊細に強靭に、複雑に、丁寧に、、、
言葉ではなく身体を使って人間の心の内部を表現する、、、


大変な驚き
と感銘を受けました


バレエ...
私にはまだまだ未踏の世界がそこにどーんと広がっています




まさか自ら踊ろうとは
さすがにこの年にもなって僅かにも思わないけれど

美しい身体
そしてその身体を駆使して
極限を見つめる表現

しなやかな筋肉

魂とつながる身体



 


....というわけで

そうです
また興味の対象が増えてしまいました


fullsizeoutput_4ce2



圧巻の公演終演後のパーティーは舞台上で、
赤や青や緑のライトにさながらディスコのように




IMG_5081


同バレエ曲の基になった2重奏曲を来月録音します。


素晴らしい演出や振り付けにイメージも大いに膨らみ膨らませ
表現を重ねていきたいと思います

FullSizeRender

作曲者の目前で演奏して

表現のニュアンスについて
さまざまに
確認や相談ができて

今回

本当に幸せなことでした


ご縁をくださった方々に
感謝の気持ちでいっぱいです

朝の10時から夜中の時には12時過ぎまで、という

集中に集中を重ねての
美しすぎる時間が

終わりました


終わってしまって寂しいけれど、

その録音が

記録が


これからずっと残ります



この10日あまりの日々に
新たに経験したことを
言葉にすることは

とうてい無理だけれど

エンリコ・オノフリという人に出会ってからの
この12年間に起こったの全てを
総まとめにして
その場に立っていたように思います

そしてあらたな日々が始まることを

つよくつよく感じる10日間の出来事の連続でした。



幸せに
心から

感謝しています。

IMG_4111

レコーディング3日目が終わりました。


最初の日は夜の11時半まで!


昨日は8時半


今日はまた11時半まで!



がんばっています!!!


IMG_4017

bdbe33fc-813c-467a-8f28-0b8c8dc63946

IMG_3976









IMG_3709
IMG_3707
IMG_3708
IMG_3713
 リハーサルを終えてもうドイツに移動しています。

更新する時間のないまま

、、、


がんばっています

このページのトップヘ